失敗しない三脚選びと三脚購入を間違えないための目的別おすすめ三脚

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何年もカメラアクセサリー関係に携わっており、三脚購入は難しいなと感じます。

写真の魅力に取り付かれ、カメラ、レンズ共、ステップアップされていくという方が大半でしょうが、そういう場合は、三脚も同様にステップアップしていくという形になります。

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使用機材:Geo N635M+FHD-61Q

先日も撮影スポットで、隣の人がNikon D810にプラスティック三脚を使用していました。
少し彼と話したところ、店頭で大々的に人気商品として宣伝されていたから購入したとのことでした。

量販店に行けば、黒山のように三脚が乱立しています。その中からどの製品を選ぶかというのは至難の業ですが、一つ一つ要点箇所をチェックすることで最終的にいい三脚に行き着きます。

✩ポイント
1.撮影スタイルは?
2.何を撮る?
3.ハンドルタイプ雲台?ハンドルのない雲台?
4.シャッタースピードは?
5.材料で気をつけなければならないことは?
6.脚の太さは?
7.3段?4段?5段?
8.レバータイプ?ナットタイプ?レバーの無いタイプ?

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1.撮影スタイル

車で移動なのか、トレッキング重視なのか、会社帰りに撮影する場合等では、持ち運ぶコンパクトな三脚が異なります。
どんな状況で撮影をするかを考えながら選択肢を絞っていくという作業が必要になります。

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2.なにを撮る?

これによって三脚の重要度が変わってきます。
夜景、星空、朝日を撮る場合は露出時間が長いため、しっかりしたものでなければなりません。


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撮影:Canon 70-200mm f2.8

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カメラを少し使いこなしてくると、純正の望遠レンズが欲しくなります。望遠レンズは重量があります。

ここで初心者用の三脚を購入されてしまった方は、ステップアップが必要になってしまいます。
”なんでブレるんだろう?”となれば、三脚が華奢すぎるということになります。

3.ハンドルタイプ?自由雲台タイプ?

撮影する際に、70mm-200mm程の望遠を使う場合には、構図決め、水平出し、狙いたいものをどの位置に配置するのか等を考えてカメラを微妙に動かしながら作業します。
その際にはハンドルタイプの雲台が有用です。

特に望遠レンズでの撮影では、機材が重たいことから自由雲台での構図調整は、時間がかかることもあります。

しっかり水平出し、構図決め、ゆっくり撮影対応が出来るとなるとハンドルタイプに軍配が上がります。
重量があるというのは弱点です。

スナップ写真等は、写真のキレ(構図、ピント、水平垂直)があるものは三脚を使用している場合があります。
70-200mmクラスを手持ちでピントをバッチリ合わせて撮るのはかなり難しいです。

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使用機材:Geo N635M+FHD-61Q

巷では、”軽い”、”お買い得”というフレコミから自由雲台小型三脚が売れているようですが、あくまでも携帯重視の撮影時の場合であって、真面目に撮る場合には使いづらいです。

撮影のスタイルがわかってきて携帯重視の三脚として持ち運ぶのが一般的であり、メインの三脚としては結構厳しい場合がほとんどです。


4.シャッタースピードは?

風景、夜景は20秒以上露出撮影する場合があります。その際にもしっかりブレずに撮影出来なければなりません。

20秒間の間ブレずに撮影するというのは三脚が如何に精密機器でなくてはならないかということが分かります。ここで気をつけなければならないのは、中国メーカーに多い三脚本体箇所がアルミの削り出し加工の部品を使用し、材料を抑えて軽量化しているタイプです。

持ち運びには便利です。しかしブレやすいというのが弱点です。また中国メーカーのカーボン脚は柔いものがあります。

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20秒ほどの露出時間で撮影した写真です。

5.材料で気をつけなければならないことは?

甘い言葉には気をつけた方がいい”
購買意欲を掻き立てるようなフレーズ、三脚の場合であれば”軽い!”、”安い!”には気をつけた方がいいです。材料の使用量が少ない、カーボンでも廉価版は幾らでもあるのでブランドものが品質的には安心です。
見た目の安さを売りに勝負しているようなメーカーの商品は気をつけた方がいいです。
そして手を出さない方が良いと思われます。

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材料は”出来るだけ豊富に使用して、安定性を保持する!”というのが三脚の機能上で最も重要なことになります。

今でもジュラルミンを使用しているハスキーの三脚は突出して良いものでありますが、非常に重たく価格は5万円以上となってしまうのではないでしょうか。スタジオ用、車の移動が多く撮影時に電車の振動を受けやすい鉄道写真を中心に撮られるカメラマン向けとなりそうです。

最近では材料体積は変えず、マグネシウム合金を使用し軽量化を図っている三脚が最も質を変えずに軽くしていると言えます。ただ部品単価は高いことから製品価格も比例します。

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6.脚の太さは?

脚径は28mm以上の三脚を購入対象とすることをオススメします。

特に上の写真のように望遠レンズを付ける場合には25mm以下はブレることがあります。

よくカタログ等に耐荷重という記載がありますが、あまり参考になりません。メーカー毎の独自の測定方法であり、撓みの多い中国メーカーでも同等脚径でブランドメーカーの3倍程の数字を記載している場合もあります。

7. 3段?4段?5段?

段数に関しては、3段がオススメです。1日、2日と撮影がある場合は、固定箇所の少ない3段の方が圧倒的に素早くセッティング出来ることと最終脚(一番細い脚)が3段の方が太いことで安定感があります。

”素早くセッティング”というフレーズは大して重みのないような言葉にも思えますが、レンズの交換、カメラ設定の変更、構図の変更等、写真を撮る際に多くの作業がある中で三脚の高低調整にはなるべく時間をかけたくないものです。

2日間程の撮影がある場合、数十回と脚の伸縮を行うこともあることからボディーブローのように効いてきます。

また、望遠レンズと標準系のレンズを持ち運ぶ場合には、上の写真のようにクイックシュープレートを望遠側にも装着して持ち運ぶとスムーズに装着変更が出来ます。

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8.レバータイプ?ナットタイプ?レバーの無いタイプ?
ナット式が選ばれているようです。その理由はレバー式は緩む可能性があり、緩んだ場合に工具がないと締め付けることが出来ず撮影中のブレの原因となるためです。

ナットであれば増し締めのような形で強く締め付けることが可能であり、ハイアマチュアの多くが選んでいます。

ベルボン等が採用しているダイレクトコンタクトタイプ(レバーがなく脚を回して固定するタイプ)は、撮影時間が長い場合や風景写真のような高低を微調整するようなことが多い場合はオススメ出来ない三脚です。

高低の微調整にファインダーから一度目を離し、微調整をしなければならない場合があることから長時間撮影にはオススメできません。

上の写真のような、脚に目盛りが入っているものは高低調整時に役立つため、出来るだけ目盛りの入っているものを選んだ方がいいです。

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一つ注意しなければならないのは海外に持ち運ぶ際です。この場合は雲台がついていると60cm以上になってしまうので雲台は取り外し、雲台はバックに入れ、雲台無しの三脚をバックに取り付けての機内持ち込みをするようなスタイルもしくは預ける方のキャリーバックに入れるかということになります。

最終的なオススメポイントは、28mm脚径、ハンドルタイプの雲台、3段式となります。

ちょっと収納サイズが長すぎる、重いという方、特に女性でも、どんなに妥協しても上記のようなスタイルで撮影する場合は28mm脚径、4段三脚もおすすめとなります。

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仕様、価格等のバランスからみて、一番のオススメはベルボン Geo Carmagne N635M ?です。
価格.comの三脚満足度ランキングNo.1に輝いているように、多くのユーザーの心を掴んでいる製品です。

20秒以上の露出にある程度ブレず、長年使用することが出来る製品として上記の製品を選びました。
流行り廃りはあっても、いい三脚は永久的です。三脚は精密機器と捉えた方がいいほどの代物です。

電子製品でなく、アナログなものなので部品を交換して使えば30年は持つものです。
愛着を持って長く使えるものを選ぶことがよいかと思います。

→Geo Carmagne N635MIIはこちら
→Geo Carmagne N645MIIはこちら


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○米美知子先生使用三脚
風景写真でかなり重たいが、いいものを絶対に逃したくないという方には、米美知子先生が以前”写真家たちの日本紀行”で使用していたモデルGT3542LS+ハスキー3D雲台という選択肢もあります。

⇒GITZO システマティック3型 カーボン4段はこちら
⇒HUSKY ハスキー3Dヘッドはこちら


○携帯性重視の本格派三脚
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UT-63Q

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ULTRA 655

コンパクトさ、軽量タイプの携帯性を重視したおすすめ三脚は、UT63QとULTRA655の2本です。


UT63Qは収納サイズが小さい。6段であることもあり一番太い脚は太く脚径30mm、ほぼ全てアルミ製であることも堅牢で本格的な撮影にも対応が出来ます。
折りたたむと小さく、伸ばせば180cm程の人にも合うような高さ迄、到達する仕様になっています。
ただ、少し低いです。

弱点は、一般的な携帯三脚より少し重いが、三脚の本格度、伸ばした時の高さ、収納サイズは他の携帯三脚にはないほど小さくなり、通勤時にも工夫をすれば持参することも出来ます。

風景撮影等で歩く時間が長い時は、主力三脚ではなくこの携帯三脚を持っていくというのが私のスタイルです。(現在は段数が5段のULTRA655を使用していますが)

上の写真ではありませんが、カメラ2台、レンズ5本、アクセサリー、傘、三脚等となるとカメラバックだけで10kgを超えます。歩行時間が長い時には、本格的でありながら携帯性の強い三脚を持っていくこともあります。

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ただ、弱点は長時間同じ場所に三脚をセッティングし、高価なカメラ、レンズを載せての撮影です。
上記撮影のように、蓮に鳥が来るのを待つような撮影では、ダイレクトコンタクトタイプの脚は、脚が万が一縮むのではないかということでなかなか手を離して見守るということが出来ません。

<製品仕様比較>
●UT-63Q
収納28cm→全高151cm 脚径30mm/6段 重量1.6kg 最低高27cm 価格26,500

●ULTRA655
収納48cm→全高166cm 脚径30mm/5段 重量2.0kg 最低高25cm 価格18,000

●ULTRA655(A)+QHD-U6Q
収納46cm→全高164cm 脚径30mm/5段 重量1.9kg 最低高23cm 価格26,000

ULTRA655の方が全高が高いです。166cmあれば撮影に支障が出ない。

UT63Qの151cmですと撮影に支障が出る場合があります。151cmというのは限界までセンター棒を伸ばした状態で、シャッタスピードを長く取って撮影するような場合には向きません。

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先日、UT-63Qを使用しましたが、三脚を目一杯高さをあげても足りず、しかもシャッタースピードが気になるところでした。

何故、低い三脚は撮影に向かないのか?

上記のような写真の場合、三脚の高さが低いことからセンター棒を上げずに撮影すると、手前Bの水面部分が多く、中央部A箇所の水面範囲が少ないです。高さが目線より少し高い位置であれば、中央の水面箇所を広くとれます。
また、構図としては塔より上部箇所を2/3、塔以下を1/3にすると基本通りとなります。
逆に空を1/3、塔以下を2/3とすることも出来ますが、今回の撮影には向きませんでした。

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三脚を目一杯あげて撮影した場合でも、B箇所の手前水面部分が多い状況です。そして中央部分の水面範囲は少し広くとれていますが、理想的な形ではありません。

また、高さを稼げないことから、どうしても煽ったようなカメラ位置になってしまったりすることで塔が傾く、湾曲してしまう場合があり構図も制限が出てきます。

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最終的には、上の写真のように編集対応にて完成対応しましたが、広角写真を小さく切り抜いてという形になってしまいました。

撮影中、撮影ポイントということもあり多くの携帯三脚で撮影されていましたが、三脚が130cm程の高さしかなく、どうしても煽った写真、上手い構図合わせになってしまう人もいました。

携帯用三脚は、縮めたサイズばかりに目が行きがちですが、伸ばしたサイズは実用性に左右する重要なポイントです。バランスのよいものを選ぶ必要があります。

UT63Qは携帯性三脚の中でも151cmとかなり高くなるモデルですが、それでも足りないという場合もあります。

また、151cmという高さは、センター棒を伸ばした状態でのサイズなのでブレには弱い状況になります。
夕景、夜景、朝焼けなどを撮る場合はシャッタースピードが5秒以上必要な場合、センター棒をあげないで対応出来るモデルが良いと思います。

中国メーカーなどで折り畳みで軽量で高さが出ないものが多数あるが、基本的に高さが求められる時には全く使えない場合があります。

絶景を前に露出が必要な撮影時に上手く撮れないことを考えると166cmという数字は魅力である。

重さも考えて、携帯性重視の本格三脚一本を薦めるとしたらULTRA655(A)+QHD-U6Qが良いように思えます。

→UT-63Q はこちら
→ULTRA 655はこちら

上記紹介製品:
→Geo Carmagne N635MIIはこちら
→Geo Carmagne N645MIIはこちら

⇒GITZO システマティック3型 カーボン4段はこちら
⇒HUSKY ハスキー3Dヘッドはこちら

→UT-63Q はこちら
→ULTRA 655はこちら


目的別の三脚選びは:

1.ハイアマチュア以上+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)

フルサイズカメラ+純正レンズ(200mm相当)までを想定した3kg程度までのシャッタースピード3分までを頻繁に使用すると考えると脚径が28mm以上のカーボン三脚がおすすめ三脚となります。
風景撮影等では、シャッタースピードを長くし、湖面を水平にするなどの撮影対応を考えると3分の露出時間でも耐えられるしっかりした三脚が必要になります。
ブレを最大限食い止めるためにも堅牢な三脚が必要になります。

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GITZO 三脚 マウンテニア 2型 カーボン 4段 GT2542
フランスメーカーGITZOの山歩き用マウンテンシリーズ。
脚はカーボン製で脚径29.0mm、脚段数は4段。
雲台なしの状態で全伸高167cm、伸高139cm、格納高56cm、自重1.68kg。
価格は8万円。
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本体廻りはアルミ材を使用。


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Manfrotto ギア雲台 410
三脚のみ販売のGITZO三脚には雲台を同時に購入する必要があります。
風景撮影、スタジオ撮影で定評の高いこの雲台は、ギアで構図を設定することが出来る。
重量は1.2kg、価格は2万8千円。

GITZO三脚と雲台で重量は2.8kg、価格は10万円になります。

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Geo Carmagne N645MII
国産メーカーであればベルボンの Geo Carmagne N645MII。
脚材はカーボン製で、雲台込みの値で全高1690mm、縮長571mm、脚径28mm、段数4段となっています。

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雲台、本体部品にマグネシウム合金を使用しており、ブレを吸収する効果と軽量化されています。
重量は、雲台込みで2.2kg、価格は5万4千円。

歩く時間が短く、体力に自信があり、もう少し三脚の高さが必要な場合は、3段のタイプがおすすめです。
GITZOであればGT2532、ベルボンであればGeo Carmagne N635MIIとなります。

⇒GITZO GT2542はこちら
⇒Manfrotto ギア雲台 410はこちら
⇒Velbon Geo Carmagne N645MIIはこちら
⇒Velbon Geo Carmagne N635MII はこちら


2.ハイアマチュア以上+望遠レンズで野鳥などを撮影する場合

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GITZO GT3542LS
レンズが50万円以上する望遠レンズ(200mm、300mm単焦点)やタムロン150〜600mmの望遠レンズを使用し、野鳥、動物などを撮影する場合には、脚径が31mmで持ち運びが軽量なカーボン三脚が対象となる。

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重量は1.96kgで、価格は8万5千円。


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Manfrotto プロフルードビデオ雲台 75mm 504HD
野鳥撮影などの方に人気のあるマンフロットフルード雲台。
ビデオ用として作られているが、重量のあるカメラ+レンズにも適用し野鳥撮影層に人気があります。
重量は3kg、価格は4万円。

⇒GITZO GT3542LSはこちら
⇒Manfrotto 504HDはこちら


3.スタジオ・鉄道撮影などで三脚を背負って移動することが少なく、堅牢性重視

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HUSKY ハスキー3段 #1003 雲台一体型三脚
航空機用軽金属を使用したこの三脚は、発売されてから30年は経つのではないでしょうか。
アメリカ製であったが、現在は日本のトヨ商事が生産を引き継いでいます。

特徴としては脚材に肉厚の航空機用軽金属を使用しているため、重量があり堅牢性が非常に高くなっています。
持ち運びが多いような撮影には向かない三脚ではありますが、スタジオなどの移動距離が少ない撮影、鉄道写真のようにカメラを2台雲台に載せたり(プレート仕様)する場合にも安定した撮影が可能です。

作りも堅牢であることから壊れることはほとんどないが、壊れても自分で修理が出来るように購入時に部品展開図が付属されており、部品を自ら注文し修理できるようになっています。
重量は3.7kg、価格は6万6千円。

⇒HUSKY 3段 #1003はこちら


4.趣味としてフルサイズカメラ使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)

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Manfrotto プロ三脚 190シリーズ アルミ 4段 + RC2付3Way雲台キット MK190XPRO4-3W
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数4段、脚径 26mm。
全伸高173cm、格納高62cm、最低高21cm。
カーボン三脚同様の製品仕様であるが、アルミ三脚であるため重量があります。
価格はカーボン三脚に比べ断然安くなっています。

マンフロット190シリーズは、センター棒をマクロ撮影用に地面と水平にセッティングすることが可能です。
また、本体には螺子穴が付いており、アダプターを加えてストロボやLEDライト、iPod液晶モニターなどを取り付けることも可能です。
重量は3.1kgで、価格は2万7千円。


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Velbon Sherpa 645?
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数4段、脚径 29mm。
全伸高164cm、格納高56cm、最低高26cm。
マンフロット190シリーズに比べると脚径が3mm太く、一サイズ大きな仕様になります。
重量は軽く値段も安く抑えられている製品です。
雲台はカーボン三脚同サイズモデルと同様でありながら、脚は肉薄なアルミ材を使用し軽量化されています。
重量は2.2kgで、価格は1万7千円。。

⇒Manfrotto MK190XPRO4-3はこちら
⇒Velbon Sherpa 645IIはこちら


5.趣味としてAPS-C機、ミラーレス使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)

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Manfrotto 290シリーズ MK290LTA3-3W
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数3段、脚径 22.5mm。
全伸高144cm、格納高55cm、最低高41cm。
190シリーズより一回り小さいサイズ。ボール雲台ではなく、ハンドル付き雲台で操作性を重視しています。
重量は1.8kgで、価格は1万8千円。


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Velbon Sherpa 545?
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数4段、脚径 26mm。
全伸高160cm、格納高53cm、最低高26cm。
Sherpa 645?よりも一回り小さいサイズ。
雲台は、カーボン三脚同サイズモデルと同様でありながら、脚は肉薄なアルミ材を使用し軽量化されています。
重量は2.5kgで、価格は1万5千円。

⇒Manfrotto 三脚 290シリーズ MK290LTA3-3Wはこちら
⇒Velbon Sherpa 545IIはこちら


6.フルサイズ、APS-C+重いレンズ使用の携帯性重視三脚

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Manfrotto コンパクト三脚 Befree アルミ 4段 ボール雲台キット MKBFRA4-BH
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 20mm。
全伸高144cm、格納高40cm、最低高34cm。
マンフロットのトラベル用折りたたみ三脚。携帯性を重視したモデルとなっています。
脚径が20mmで少し頼りなくも感じますが持ち運び重視タイプのようです。
重量1.4kg、価格1万9千円。


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Velbon UT-63Q
アルミニウム製、脚段数6段、脚径 30mm。
全伸高151cm、格納高27cm、最低高33cm。
携帯フルサイズ用で露出時間の長い撮影にも対応できる堅牢な脚径30mm(6段)と実力派携帯三脚です。
少し重たいが格納サイズは27mmとコンパクトサイズとなっているのは、特許機構のレバーロックの無い機構のため収納が小さく、伸長が長くなります。

この三脚を使用しておりますが、この太さでも露出時間が長い場合、ブレを感じる写真が撮れてしまいます。
やはり携帯性重視ということになりますが、真面目に撮影する場合には、この太さが欲しいところです。
また機構上、脚にプレス穴(レバー穴)が必要なく、脚と脚で摺り合わせる機構になっているためブレにも強い仕様にはなっているようです。
重量1.6kg、価格2万4千円。


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Velbon UT-53Q
アルミニウム製、脚段数6段、脚径 27mm。
全伸高156cm、格納高27cm、最低高33cm。
少しUT63Qでは大きいなという方には、一回り小さいサイズ。少し軽量となる。
露出時間の長い撮影をあまりすることがなく、レンズも単焦点など軽量のものであれば、UT53Qで対応可能です。
重量1.4kg、価格2万円。

⇒Manfrotto Befree MKBFRA4-BH
⇒Velbon UT-63Qはこちら
⇒Velbon UT-53Qはこちら


7.APS-C+軽いレンズ、ミラーレス使用の携帯性重視三脚

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SLIK 三脚 スプリント PRO II GM N
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 20mm。
全伸高161cm、格納高47cm、最低高17cm。
スリック ボール雲台タイプのコンパクトタイプ。ローアングル撮影も可能な仕様になっています。
重量0.9kg、価格1万3千円。


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Velbon Sherpa 445?
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 23mm。
全伸高154cm、格納高48cm、最低高22cm。
ベルボン特許機構レバーロックの無いタイプが好みでなければ、レバーロックタイプのSherpa 445が携帯用コンパクトタイプとなります。
重量1.5kg、価格9千円。


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Velbon UT43Q
アルミニウム製、脚段数6段、脚径 24mm。
全伸高155cm、格納高27cm、最低高33cm。
レバーロックの無い仕様。格納サイズ27cm、全伸高155cmというのは他には無いタイプです。
リュックの中にすっぽり入ってしまう程小さくなります。
重量1.0kg、価格1万5千円。

⇒SLIK 三脚 スプリント PRO II GM Nはこちら
⇒Velbon Sherpa 445IIはこちら
⇒Velbon UT-43Qはこちら


8.料理写真、テーブルフォト用三脚

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料理写真、テーブルフォトを撮影する場合、テーブル真上からの撮影や斜め横からの撮影となります。
特に真上からの撮影で、水平垂直の写真を撮るには特殊な三脚アームが必要になります。

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Velbon V4-unit
V4 UNITはどんな三脚にも取り付けられるアーム型センター棒になっています。
Manfrotto、Slikでも同様のアーム型センター棒がありますが、水平にセッティング出来ても斜め方向のセッティングが出来ません。またセンター棒の調整がクランク調整となっているためファインダーを覗きながら微調整が出来ます。

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三脚の雲台とセンター棒の間に取り付ければ使用可能です。
重量0.6kg、価格8千円。

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Velbon VS-443Q
三脚とのセット品はVS-443Q。(脚はSherpa 445?同様)
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 23mm。
全伸高161cm、格納高58cm、最低高24cm。
重量1.8kg、価格1万9千円。


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センター棒がギアータイプであり、斜めに動かすことができるため、上記写真のように止まっているフィギュアを動いているように撮影することも出来ます。

⇒Velbon VS-443Qはこちら
⇒Velbon フリーアングル V4-unitはこちら


9.マクロ、フィギュア撮影用三脚

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Velbon ULTRA 553mini
マクロ、フィギュア撮影専用としてのミニ三脚です。
アルミニウム製、脚段数5段、脚径 27mm。
全伸高63cm、格納高24cm。
重量1.0kg、価格1万5千円。


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Velbon EX-Macro
マクロ、フィギュア撮影専用としてのミニプラスティック三脚です。
ミラーレス機以下対象。
プラスティック製、脚段数3段、脚径 17mm。
全伸高56cm、格納高28cm。
重量0.6kg、価格2千円。

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マクロ撮影用の光調整に三脚とのアダプターアームの付いたレフ板セットは有効です。


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Velbon レフ板&クリップセットII
重量0.2kg、価格2千円。


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Velbon マクロキットプロはこちら
マクロ撮影用セットもあります。
微動装置とミニ三脚、ミニレフ板のセットです。

⇒Velbon ULTRA 553 miniはこちら
⇒Velbon EX-Macroはこちら
⇒Veibon レフ板&クリップセットIIはこちら

⇒Velbon マクロキットプロ IIはこちら


10.旅行用ミラーレス、デジカメ向け携帯三脚

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Velbon CUBE
旅行用ポーチに収まる携帯重視簡易三脚です。
アルミ材四角形パイプの脚段数は8段とコンパクトに収納でき、伸ばすとある程度の高さまで来ます。

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サッと脚が伸ばせ、すぐにセッティングが出来ます。
ポーチに入るサイズで海外旅行などの記念撮影用に良い三脚です。色は4色。
重さは0.4kgで、価格は3千円。アマゾン等でランキングが常に高い商品です。

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Manfrotto PIXI EVO
旅行時の記念撮影等に便利。ポーチに入るサイズで軽量ですぐに取り出せます。
重さは0.2kgで、価格は4千円。

⇒Velbon CUBEはこちら
⇒Manfrotto PIXI EVOはこちら

11.運動会、学芸会向けハンディービデオ用三脚

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SONY VCT-VPR1
SONYのハンディービデオ専用モデルで、手元のハンドルでズーム等の対応が出来ます。
パナソニック、ビクター等に同様のビデオ用三脚はありません。
SONY向けのみにハンドル操作が出来るタイプが販売されています。
重さは1.3kgで、価格は9千円。


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Velbon EX-447 VIDEO
ビデオ用オイルフリュード雲台付き三脚です。
雲台は上下左右滑らかな動きをし、スムーズな動きの動画撮影が可能です。
重さは1.3kgで、価格は6千円。


⇒SONY 三脚 リモコン三脚 VCT-VPR1はこちら
⇒Velbon ビデオ用三脚 EX-447 VIDEOはこちら


12.普及版一般三脚

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Velbon EX-440N
アルミニウム製+プラスティック部品、脚段数4段、脚径 20mm。
全伸高153cm、格納高47cm。
Velbonの普及版プラスティック三脚。長らくアマゾンの三脚ランキング1位だった製品です。
重さは1.1kgで、価格は3千円。

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SLIK GX-6400
アルミニウム製+プラスティック部品、脚段数4段、脚径 21mm。
全伸高154cm、格納高47cm。
SLIKのプラスティック三脚の普及版。2015年後半に発売開始されました。
重さは1.2kgで、価格は3千円。

⇒Velbon EX-440Nはこちら
⇒SLIK  GX 6400はこちら



まとめ

目的別に分け、自分の撮影スタイルに合ったものはなにか?
選択肢を狭めていけば購入するものが決まってくるのではないでしょうか。

1.ハイアマチュア以上+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)
⇒GITZO GT2542はこちら 価格8万円
⇒Manfrotto ギア雲台 410はこちら 価格2万8千円
⇒Velbon Geo Carmagne N645MIIはこちら 価格5万4千円

2.ハイアマチュア以上+望遠レンズで野鳥などを撮影する場合
⇒GITZO GT3542LSはこちら 価格8万5千円
⇒Manfrotto 504HDはこちら 価格4万円

3.スタジオ・鉄道撮影などで三脚を背負って移動することが少なく、堅牢性重視
⇒HUSKY 3段 #1003はこちら 価格6万6千円

4.趣味としてフルサイズカメラ使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)
⇒Manfrotto MK190XPRO4-3Wはこちら 価格2万7千円
⇒Velbon Sherpa 645IIはこちら 価格1万7千円

5.趣味としてAPS-C機、ミラーレス使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)
⇒Manfrotto 三脚 290シリーズ MK290LTA3-3Wはこちら 価格1万8千円
⇒Velbon Sherpa 545IIはこちら 価格1万5千円

6.フルサイズ、APS-C+重いレンズ使用の携帯性重視三脚
⇒Manfrotto Befree MKBFRA4-BH 価格1万9千円
⇒Velbon UT-63Qはこちら 価格2万4千円
⇒Velbon UT-53Qはこちら 価格2万円

7.APS-C+軽いレンズ、ミラーレス使用の携帯性重視三脚
⇒SLIK 三脚 スプリント PRO II GM Nはこちら 価格1万3千円
⇒Velbon Sherpa 445IIはこちら 価格9千円
⇒Velbon UT-43Qはこちら 価格1万4千円

8.料理写真、テーブルフォト用三脚
⇒Velbon VS-443Qはこちら 価格1万9千円
⇒Velbon フリーアングル V4-unitはこちら 価格8千円

9.マクロ、フィギュア撮影用三脚
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10.旅行用ミラーレス、デジカメ向け携帯三脚
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11.運動会、学芸会向けハンディービデオ用三脚
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