目的別の三脚選び

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”三脚は何を基準にして考えればいいの?”
量販店に行けば同じような三脚が並び、選定するのが難しいものです。
購入することも見送りたくなるものです。

そういう中、目的別にして考えると購入対象が絞られ自分にあった三脚を選定することが出来ます。

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1.ハイアマチュア以上+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)

フルサイズカメラ+純正レンズ(200mm相当)までを想定した3kg程度までのシャッタースピード3分までを
頻繁に使用すると考えると脚径が28mm以上のカーボン三脚がおすすめ三脚となります。
風景撮影等では、湖面をシャッタースピードを長くし水平にするなどの撮影対応を考えると3分の露出時間でも耐えられるしっかりした三脚が必要になります。
ブレを最大限食い止めるためにも堅牢な三脚が必要になります。

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GITZO 三脚 マウンテニア 2型 カーボン 4段 GT2542
フランスメーカーGITZOの山歩き用マウンテンシリーズ。
脚はカーボン製で脚径29.0mm、脚段数は4段。
雲台なしの状態で全伸高167cm、伸高139cm、格納高56cm、自重1.68kg。
価格は8万円。
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本体廻りはアルミ材を使用。


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Manfrotto ギア雲台 410
三脚のみ販売のGITZO三脚には雲台を同時に購入する必要があります。
風景撮影、スタジオ撮影で定評の高いこの雲台は、ギアで構図を設定することが出来る。
重量は1.2kg、価格は2万8千円。

GITZO三脚と雲台で重量は2.8kg、価格は10万円になります。

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Geo Carmagne N645MII
国産メーカーであればベルボンの Geo Carmagne N645MII。
脚材はカーボン製で、雲台込みの値で全高1690mm、縮長571mm、脚径28mm、段数4段となっている。

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雲台、本体部品にマグネシウム合金を使用している。
マグネシウム材は、ブレを吸収する効果と軽量仕様となる。
重量は、雲台込みで2.2kg、価格は5万4千円となっている。

歩く時間が短く、体力に自信があり、もう少し三脚の高さが必要な場合は、3段のタイプがおすすめです。
GITZOであればGT2532、ベルボンであればGeo Carmagne N635MIIとなる。

⇒GITZO GT2542はこちら
⇒Manfrotto ギア雲台 410はこちら
⇒Velbon Geo Carmagne N645MIIはこちら


2.ハイアマチュア以上+望遠レンズで野鳥などを撮影する場合

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GITZO GT3542LS
レンズが50万円以上する望遠レンズ(200mm、300mm単焦点)やタムロン150〜600mmの望遠レンズを使用し、野鳥、動物などを撮影する場合には、脚径が31径で持ち運びが軽量のカーボン三脚が対象となる。

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センター棒のないタイプとなる。
重量は1.96kgで、価格は8万5千円。


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Manfrotto プロフルードビデオ雲台 75mm 504HD
野鳥撮影などの方に人気のあるマンフロットフルード雲台。
ビデオ用として作られたが、重量のあるカメラ+レンズにも適用する。
重量は3kg、価格は4万円。

⇒GITZO GT3542LSはこちら
⇒Manfrotto 504HDはこちら


3.スタジオ・鉄道撮影などで三脚を背負って移動することが少なく、堅牢性重視

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HUSKY ハスキー3段 #1003 雲台一体型三脚
航空機用軽金属を使用したこの三脚は、発売されてから30年は経つのだろうか。
アメリカ製であったが、現在は日本のトヨ商事が生産を引き継いでいる。

特徴としては脚材に肉厚の航空機用軽金属を使用しているため、重量があり堅牢性が非常に高くなっている。
持ち運びが多いような撮影には向かない三脚ではあるものの、スタジオなどの移動距離が少ない撮影、鉄道写真のようにカメラを2台雲台に載せたり(プレート仕様)する場合にもしっかり安定した撮影が可能。

作りも堅牢であることから壊れることはほとんどないが、壊れても自分で修理が出来るように購入時に部品展開図が付属されており、部品を注文できるようになっている。
重量は3.7kg、価格は6万6千円。

⇒HUSKY 3段 #1003はこちら

4.趣味としてフルサイズカメラ使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)

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Manfrotto プロ三脚 190シリーズ アルミ 4段 + RC2付3Way雲台キット MK190XPRO4-3W
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数4段、脚径 26mm。
全伸高173cm、格納高62cm、最低高21cm。
カーボン三脚同様の製品仕様であるが、アルミ三脚であるため重量がある。
価格はカーボン三脚に比べ断然安くなっています。
マンフロット190シリーズは、センター棒をマクロ撮影用に地面と水平にセッティングすることが可能です。また、本体には、螺子穴が付いており、アダプターをかませてストロボやLEDライト、iPod液晶モニターなどを取り付けることも可能です。
重量は3.1kgで、価格は2万7千円。


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Velbon Sherpa 645?
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数4段、脚径 29mm。
全伸高164cm、格納高56cm、最低高26cm。
マンフロット190シリーズに比べると脚径が3mm太い、一サイズ大きな仕様となるが、重量は軽く値段も非常に安く抑えられている製品です。
雲台は、カーボン三脚同サイズモデルと同様でありながら、脚は肉薄なアルミ材を使用し軽量化されている。
重量は2.2kgで、価格は1万7千円。。

⇒Manfrotto MK190XPRO4-3はこちら
⇒Velbon Sherpa 645IIはこちら

5.趣味としてAPS-C機、ミラーレス使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)

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Manfrotto 290シリーズ MK290LTA3-3W
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数3段、脚径 22.5mm。
全伸高144cm、格納高55cm、最低高41cm。
190シリーズより一回り小さいサイズ。ボール雲台ではなく、ハンドル付き雲台で操作性を重視している。
重量は1.8kgで、価格は1万8千円。


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Velbon Sherpa 545?
アルミニウム製、3ウェイ雲台付属、脚段数4段、脚径 26mm。
全伸高160cm、格納高53cm、最低高26cm。
Sherpa 645?よりも一回り小さいサイズ。
雲台は、カーボン三脚同サイズモデルと同様でありながら、脚は肉薄なアルミ材を使用し軽量化されている
重量は2.5kgで、価格は1万5千円。

⇒Manfrotto 三脚 290シリーズ MK290LTA3-3Wはこちら
⇒Velbon Sherpa 545IIはこちら


6.フルサイズ、APS-C+重いレンズ使用の携帯性重視三脚

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Manfrotto コンパクト三脚 Befree アルミ 4段 ボール雲台キット MKBFRA4-BH
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 20mm。
全伸高144cm、格納高40cm、最低高34cm。
マンフロットのトラベル用折りたたみ三脚。携帯性を重視したモデルとなっている。
脚径が20mmで少し頼りないが、これより太いサイズが発売されていない。
露出時間の長い撮影がなければ問題ないのではないだろうか。
重量1.4kg、価格1万9千円。


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Velbon UT-63Q
アルミニウム製、脚段数6段、脚径 30mm。
全伸高151cm、格納高27cm、最低高33cm。
携帯フルサイズ用で露出時間の長い撮影にも対応できる堅牢な脚径30mm(6段)と実力派携帯三脚。
少し重たいが格納サイズは27mmとコンパクトサイズとなっているのは、特許機構のレバーロックの無い機構のため収納が小さく、伸長が長くなる。
脚にプレス穴(レバー穴)が必要なく、脚と脚で摺り合わせる機構になっているためブレにも強い。
重量1.6kg、価格2万4千円。


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Velbon UT-53Q
アルミニウム製、脚段数6段、脚径 27mm。
全伸高156cm、格納高27cm、最低高33cm。
少しUT63Qでは大きいなという方には、一回り小さいサイズ。少し軽量となる。
露出時間の長い撮影をあまりすることがなく、レンズも単焦点など軽量のものであれば、UT53Qで対応可能です。
重量1.4kg、価格2万円。

⇒Manfrotto Befree MKBFRA4-BH
⇒Velbon UT-63Qはこちら
⇒Velbon UT-53Qはこちら


7.APS-C+軽いレンズ、ミラーレス使用の携帯性重視三脚

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SLIK 三脚 スプリント PRO II GM N
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 20mm。
全伸高161cm、格納高47cm、最低高17cm。
スリック ボール雲台タイプのコンパクトタイプ。ローアングル撮影も可能な仕様になっている。
重量0.9kg、価格1万3千円。


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Velbon Sherpa 445?
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 23mm。
全伸高154cm、格納高48cm、最低高22cm。
ベルボン特許機構レバーロックの無いタイプが好みでなければ、レバーロックタイプのSherpa 445が携帯用コンパクトタイプとなる。
重量1.5kg、価格9千円。


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Velbon UT43Q
アルミニウム製、脚段数6段、脚径 24mm。
全伸高155cm、格納高27cm、最低高33cm。
レバーロックの無い仕様。格納サイズ27cm、全伸高155cmというのは他には無いタイプ。
リュックの中にもすっぽり入ってしまう程小さくなる。
重量1.0kg、価格1万5千円。

⇒SLIK 三脚 スプリント PRO II GM Nはこちら
⇒Velbon Sherpa 445IIはこちら
⇒Velbon UT-43Qはこちら


8.料理写真、テーブルフォト用三脚

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料理写真、テーブルフォトを撮影する場合、テーブル真上からの撮影や斜め横からの撮影となります。
特に真上からの撮影で、水平垂直の写真を撮るには特殊な三脚アームが必要になります。

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Velbon V4-unit
V4 UNITはどんな三脚にも取り付けられるアーム型センター棒になっています。
Manfrotto、Slikでも同様のアーム型センター棒がありますが、水平にセッティング出来ても斜め方向のセッティングが出来ません。またセンター棒の調整がクランク調整となっているためファインダーを覗きながら微調整が出来ます。

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三脚の雲台とセンター棒の間に取り付ければ使用可能です。
重量0.6kg、価格8千円。

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Velbon VS-443Q
三脚とのセット品はVS-443Q。(脚はSherpa 445?同様)
アルミニウム製、脚段数4段、脚径 23mm。
全伸高161cm、格納高58cm、最低高24cm。
重量1.8kg、価格1万9千円。

⇒Velbon VS-443Qはこちら
⇒Velbon フリーアングル V4-unitはこちら


9.マクロ、フィギュア撮影用三脚

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Velbon ULTRA 553mini
マクロ、フィギュア撮影専用としてのミニ三脚
アルミニウム製、脚段数5段、脚径 27mm。
全伸高63cm、格納高24cm。
重量1.0kg、価格1万5千円。


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Velbon EX-Macro
マクロ、フィギュア撮影専用としてのミニプラスティック三脚。
ミラーレス機以下対象。
プラスティック製、脚段数3段、脚径 17mm。
全伸高56cm、格納高28cm。
重量0.6kg、価格2千円。

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マクロ撮影用の光調整に三脚とのアダプターアームの付いたレフ板セットは有効です。


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Velbon レフ板&クリップセットII
重量0.2kg、価格2千円。

⇒Velbon ULTRA 553 miniはこちら
⇒Velbon EX-Macroはこちら
⇒Veibon レフ板&クリップセットIIはこちら


10.旅行用ミラーレス、デジカメ向け携帯三脚

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Velbon CUBE
旅行用ポーチに収まる携帯重視簡易三脚。
アルミ材四角形パイプの脚段数は8段とコンパクトに収納でき、伸ばすとある程度の高さまで来ます。

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サッと脚が伸ばせ、すぐにセッティングが出来る。
ポーチに入るサイズで海外旅行などの記念撮影用に良い三脚です。色は4色。
重さは0.4kgで、価格は3千円。アマゾン等でランキングが常に高い商品です。

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Manfrotto PIXI EVO
旅行時の記念撮影等に便利。ポーチに入るサイズで軽量ですぐに取り出せます。
重さは0.2kgで、価格は4千円。

⇒Velbon CUBEはこちら
⇒Manfrotto PIXI EVOはこちら

11.運動会、学芸会向けハンディービデオ用三脚

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SONY VCT-VPR1
SONYのハンディービデオ専用モデルで、手元のハンドルでズーム等の対応が出来ます。
パナソニック、ビクター等に同様のビデオ用三脚はありません。
SONY向けのみにハンドル操作が出来るタイプが販売されています。
重さは1.3kgで、価格は9千円。


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Velbon EX-447 VIDEO
ビデオ用オイルフリュード雲台付き三脚。
雲台は上下左右滑らかな動きをします。
重さは1.3kgで、価格は6千円。


⇒SONY 三脚 リモコン三脚 VCT-VPR1はこちら
⇒Velbon ビデオ用三脚 EX-447 VIDEOはこちら


12.普及版一般三脚

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Velbon EX-440N
アルミニウム製+プラスティック部品、脚段数4段、脚径 20mm。
全伸高153cm、格納高47cm。
Velbonの普及版プラスティック三脚。長らくアマゾンの三脚ランキング1位だった製品です。
重さは1.1kgで、価格は3千円。

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SLIK GX-6400
アルミニウム製+プラスティック部品、脚段数4段、脚径 21mm。
全伸高154cm、格納高47cm。
SLIKのプラスティック三脚の普及版。2015年後半に発売開始されました。
重さは1.2kgで、価格は3千円。

⇒Velbon EX-440Nはこちら
⇒SLIK  GX 6400はこちら


●目的別三脚選定

1.ハイアマチュア以上+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)
⇒GITZO GT2542はこちら 価格8万円
⇒Manfrotto ギア雲台 410はこちら 価格2万8千円
⇒Velbon Geo Carmagne N645MIIはこちら 価格5万4千円

2.ハイアマチュア以上+望遠レンズで野鳥などを撮影する場合
⇒GITZO GT3542LSはこちら 価格8万5千円
⇒Manfrotto 504HDはこちら 価格4万円

3.スタジオ・鉄道撮影などで三脚を背負って移動することが少なく、堅牢性重視
⇒HUSKY 3段 #1003はこちら 価格6万6千円

4.趣味としてフルサイズカメラ使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)
⇒Manfrotto MK190XPRO4-3Wはこちら 価格2万7千円
⇒Velbon Sherpa 645IIはこちら 価格1万7千円

5.趣味としてAPS-C機、ミラーレス使用+少し重くても価格重視+堅牢性+よく歩く撮影スタイル(山歩き・移動の多い撮影)
⇒Manfrotto 三脚 290シリーズ MK290LTA3-3Wはこちら 価格1万8千円
⇒Velbon Sherpa 545IIはこちら 価格1万5千円

6.フルサイズ、APS-C+重いレンズ使用の携帯性重視三脚
⇒Manfrotto Befree MKBFRA4-BH 価格1万9千円
⇒Velbon UT-63Qはこちら 価格2万4千円
⇒Velbon UT-53Qはこちら 価格2万円

7.APS-C+軽いレンズ、ミラーレス使用の携帯性重視三脚
⇒SLIK 三脚 スプリント PRO II GM Nはこちら 価格1万3千円
⇒Velbon Sherpa 445IIはこちら 価格9千円
⇒Velbon UT-43Qはこちら 価格1万4千円

8.料理写真、テーブルフォト用三脚
⇒Velbon VS-443Qはこちら 価格1万9千円
⇒Velbon フリーアングル V4-unitはこちら 価格8千円

9.マクロ、フィギュア撮影用三脚
⇒Velbon ULTRA 553 miniはこちら 価格1万5千円
⇒Velbon EX-Macroはこちら 価格2千円
⇒Veibon レフ板&クリップセットIIはこちら 価格2千円

10.旅行用ミラーレス、デジカメ向け携帯三脚
⇒Velbon CUBEはこちら 価格3千円
⇒Manfrotto PIXI EVOはこちら 価格4千円

11.運動会、学芸会向けハンディービデオ用三脚
⇒SONY 三脚 リモコン三脚 VCT-VPR1はこちら 価格9千円
⇒Velbon ビデオ用三脚 EX-447 VIDEOはこちら 価格6千円

12.普及版一般三脚
⇒Velbon EX-440Nはこちら 価格3千円
⇒SLIK  GX 6400はこちら 価格3千円