Canon フルサイズ用単焦点レンズまとめ - カメラアクセサリーの色々

単焦点のよさは、なんでしょうか。
以前、ＺＥＩＳＳの記事に”単焦点レンズは１００点満点を目指して作られるレンズで、ズームレンズは８０点を目指してどの位置でもある程度の撮影が出来るように出来ている”ということが書かれていました。
異論を持たれる方もいるかと思いますが、その通りなのかなと感じるところもあります。

単焦点のよさ
1.ズームレンズのような焦点距離の変更がない為、画一の焦点距離のみのレンズ設計ができる。
2.レンズグレード、レンズのコーティング効果もありますが、コントラストの強い描写力の高い写真となる。
3.明るいレンズでヌケがいい。
4.解像度、画質のよさ。中央部と周辺部の画質が平均して良い。ズームレンズの中には周辺に行くに連れてコントラストの弱い流れたような画質になることがあります。中央部から周辺部までカリッとした描写力があります。

キャノンカメラ用単焦点レンズをまとめると結構あります。
今回は、キャノン純正、シグマ、タムロンでラインナップしています。（ZEISSは併記していません）

1.広角レンズ

SIGMA 単焦点広角レンズ Art 20mm F1.4 DG HSM
風景撮影だけでなく、ドール（フィギア）撮影に使う方もいらっしゃるようですし、ポートレート撮影にも使用できるレンズです。
レンズ重さは、950gと少し重たい。
価格は１２万円。

Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8
価格は１万６千円、重さは１２５ｇと軽量タイプのレンズ。
アマゾンのランキングでも結構高い位置をキープしているレンズです。

使い方としては、料理写真などに有効活用されている方が多いようです。
facebookやブログで「本日のランチ！」なんてやってる方には、座ったままのテーブルフォトが撮れる。

ZEISSの21mmレンズなどは、960gもあります。重いので出すのにも一苦労。
125gのレンズで幅も取らないこのレンズとのセットであれば、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できまます。

このレンズが発売されたことでミラーレス機のLUMIX G 20mm/F1.7やEOS M 20mm単焦点などを購入せず、デジタル一眼のみで対応できるようになったという方もいらっしゃるようです。
それだけ利便性のいいレンズ。

最短焦点距離も0.90mと中間程度の焦点距離であるため、料理写真などに使えるようです。
街並から小物まで、気楽に撮影に出る時に良いレンズのようです。
ただ、描写力という面では少し見劣りがあるようです。またf2.8は室内では少し暗めのレンズとなることもあります。

Canon 単焦点レンズ EF24mm F2.8
f値が暗い分、大型レンズとなっておらず480gと比較的軽い仕様になっており、価格も５万円台です。
ズームレンズに比べると描写力の高く、大口径レンズの球面収差補正、広角レンズの歪曲収差補正対応となっています。（手ブレ防止機構付き）

Canon 単焦点広角レンズ EF24mm F1.4L2
星空撮影、薄暗い室内や光量の足りない場所で活躍するF1.4の大口径・広角レンズです。新技術による反射防止コーティング〈SWC(Sub wavelength Structure Coating)〉を採用し、従来は防げなかった特に入射角の大きな光によるフレアやゴーストの発生を抑制している。
重さは650gで価格は16万円というＬレンズになる。
最短撮影距離は0.25mでポートレート、子供の撮影にも使用できるのが大きな利点です。

広角レンズは、広角20mm以下はあまりおすすめしません。
歪曲収差が強いものがあります。
より広角に撮影したい場合は、三脚を立て、パノラマ撮影のように数枚撮影し、写真加工ソフトで合成した方が歪曲収差の少ない実際の風景に近い写真が撮れます。

⇒SIGMA Art 20mm F1.4はこちら
⇒Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8はこちら
⇒Canon 単焦点レンズ EF24mm F2.8 はこちら
⇒Canon 単焦点広角レンズ EF24mm F1.4L IIはこちら

2.準標準レンズ　35mm

Canon 単焦点レンズ EF35mm F2 IS USM
手ブレ補正、高速オートフォーカス付きで、価格は６万円。
最短焦点距離が0.25mと近く、近寄って子供の撮影なども出来るレンズです。一般的に最短焦点距離は0.80m程のものが多いので子供、幼児撮影等にも適しているレンズです。

画面に臨場感を与える、適度な広がりと遠近感。標準レンズのようにごく自然に対象を捉える35mmレンズです。素直な遠近感を活かした風景写真からスナップ撮影、人物撮影まで、フットワークよく使えばきわめて幅広いフィールドで使いこなせます。

Canon 単焦点レンズ EF35mm F1.4L2
青色（短い波長域）の光を大きく屈折させる異常分散特性を備えたBR光学素子を、凹および凸のガラスレンズで挟み合わせた複合レンズ「BRレンズ」を採用することにより、極めて優れた色収差補正を実現したモデルのようです。
重さは860ｇで価格は25万円。

35mm f1.4であれば、室内撮影からスナップ、夜景、ポートレートと幅広く利用できます。
2015年8月に発売されたばかりのレンズです。現在、防塵対応でない旧レンズ設計の旧タイプは現在14万円で購入することが出来ます。

TAMRON 単焦点レンズ SP35mm
2015年9月に発売されたばかりのレンズ。まだ日が浅いが高評価を受けているレンズである。
重さは480 gと比較的軽く、手ブレ防止機能が付いている。価格は6万円台。

タムロンレンズは、旧タイプの標準レンズ系は解像度が足りないというような評価が多くイメージがあまり、良くなかったが、今回のこのレンズは解像度が非常に良くなっているようです。
画質面での評価が高いレンズです。

SIGMA 単焦点広角レンズ Art 35mm F1.4
2012年に発売されたモデルです。
重量は800g、手ブレ補正は付いておらず、価格は8万円台となっています。
評価は二分されています。絶賛の声と物足りないという評価になっています。

⇒Canon 単焦点レンズ EF35mm F2はこちら
 ⇒Canon 単焦点レンズ EF35mm F1.4L IIはこちら
 ⇒旧タイプCanon 単焦点レンズ EF35mm F1.4Lはこちら
 ⇒TAMRON 単焦点レンズ SP35mm F1.8はこちら
 ⇒SIGMA 単焦点広角レンズ Art 35mm F1.4はこちら

3.標準レンズ50mm

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 II
わずか130gで1万円台です。

徹底した軽量・コンパクト化、そしてリーズナブルな価格を実現したEF50mmF1.8 II。標準の定石である5群6枚のガウスタイプとすることで、0.45mから無限遠まで全域にわたってシャープな描写力を発揮。標準レンズにふさわしい良好なカラーバランスとともにコストパフォーマンスも重視。単焦点レンズ入門用として最適な標準レンズです。

アマゾンでの販売状況もよくレンズ部門ではトップ20位以内に入っている製品です。
口コミも500件ほどのコメントがあり、評価も良い状況です。
とっかかりの単焦点レンズとして最高のレンズではないでしょうか。
ただ、ボケ味は少し五角形気味になる、逆光撮影が厳しいなど安いレンズだけの要素はあるようです。

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.4 USM
Ｌレンズではないが、f1.4と明るいレンズで実用性が非常に高いレンズのようです。
f1.4〜f2.8までは収差が少しあるようですが、f2.8以降では切れ味のあるキリッとした写真になります。
重さは６００ｇで価格は3万円台となっています。

Canon 単焦点標準レンズ EF50mm F1.2L
開放F値1.2の大口径標準レンズ。光学系に球面収差補正、歪曲収差補正に強い非球面レンズを採用。デジタル撮影時のゴーストやフレアを抑制するレンズ配置と最適化されたコーティング、美しいボケ味の円形絞りを採用されている。

リングUSM、高速CPUによりAFも俊敏。フルタイムマニュアルフォーカス機構も搭載されている。最短撮影距離は0.45m、重さは900gで価格は14万円。
とろけるような柔らかいボケを描写します。
ウェディングフォトやポートレート撮影で使われることが多いレンズのようです。

SIGMA 単焦点標準レンズ Art 50mm F1.4
最短撮影距離は0.30m、重さは900gで価格は9万円。

シグマのArtシリーズは、高度な要求水準を満たす圧倒的な描写性能を求めたシリーズです。
各収差が驚くほど良く補正された開放から解像力が高いレンズとなっているようです。
ボケ味に少し特徴があるようですが、解像度の高さを考えると満足度の高いレンズのようです。

⇒Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 II はこちら
 ⇒Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.4 USMはこちら
 ⇒Canon 単焦点標準レンズ EF50mm F1.2L はこちら
 ⇒SIGMA 単焦点標準レンズ Art 50mm F1.4はこちら

4.中望遠レンズ　85mm〜135mm

Canon 単焦点レンズ EF85mm
Ｌレンズでない価格の安いＥＦレンズの中で最も評価の高いレンズではないでしょうか。
開放からハッとするキレを見せ、Ｆ２．８以上に絞ると画面全域でキレキレの描写となります。
価格（4万円）、重量（500g)、描写力とバランス良く、評価が高く長年使用されている方が多いレンズです。

Canon 単焦点レンズ EF85mm F1.2L II
f1.2の明るさを持ち、ポートレートやファッション撮影に最適なレンズとしてプロフェッショナルの信頼を得ている超大口径・中望遠レンズ。空気感の再現が抜群で、画質と表現力がずば抜けているようです。
重量は1kg、価格は18万円台。

TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF90mm F2.8
タムロンの銘玉90mm f2.8マクロ。マクロ撮影用として購入される方が多いのではないでしょうか。
私は、ポートレートでも度々使用します。購入して10数年愛用しているレンズです。
軽く（400g)、価格（3万円）、最短焦点距離(0.29m)、描写力とバランスの非常に良い逸品です。

Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8L
重量（625g)、価格（9万円）、最短焦点距離(0.30m)
純正マクロレンズ。マクロだけでなく、100ｍｍ単焦点レンズとしても使われます。

Canon 単焦点望遠レンズ EF135mm F2L
風景を撮るのにも、ポートレートのバストアップならお勧めのレンズ。
ポートレート撮影で使用している方が多いです。（ZEISS 135mmも含め）
重量は725g、価格は9万円。

⇒Canon 単焦点レンズ EF85mm F1.8はこちら
 ⇒Canon 単焦点レンズ EF85mm F1.2L II はこちら
 ⇒TAMRON 単焦点マクロレンズ SP AF90mm F2.8はこちら
 ⇒Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8Lはこちら
 ⇒Canon 単焦点望遠レンズ EF135mm F2Lはこちら

5.望遠レンズ200mm〜300mm

Canon 単焦点望遠レンズ EF200mm F2.8 L2
開放からシャープなレンズ。
70-200mmを使用せずこのレンズを使われる方は、軽量であることと写りの切れ具合を好むようです。
価格は8万円台、重量は700g。

Canon 単焦点望遠レンズ EF200mm F2L
一度ポートレート撮影で使用したことがありますが、とろけるようなボケ味は70-200mm f2.8では表現できない描写力でした。
価格は72万円台、重量は7kgと破格です。

Canon 単焦点望遠レンズ EF300mm F4L
野鳥撮影などで使用される方が多いようです。
総じてEF70-200mmF2.8Lと比較しても明らかにクリアでシャープという評価です。
価格は14万円台、重量は1.8kgです。

Canon 単焦点望遠レンズ EF300mm F2.8L
「サンニッパ」の愛称で親しまれる大口径・望遠レンズ。
スポーツ撮影、野鳥撮影などで主に使われます。
価格は57万円台、重量は7kgです。

⇒Canon 単焦点望遠レンズ EF200mm F2.8 IIはこちら
 ⇒Canon 単焦点望遠レンズ EF200mm F2Lはこちら
 ⇒Canon 単焦点望遠レンズ EF300mm F4L はこちら
 ⇒Canon 単焦点望遠レンズ EF300mm F2.8L IS II はこちら

超望遠レンズ等の紹介は割愛させて頂きます。
単焦点レンズでも様々レンズが発売されています。
予算、撮影対象を考え、評価の高い単焦点レンズを一つでも持っていると撮影が楽しくなります。

2.準標準レンズ
⇒Canon F2はこちら価格6万円
 ⇒Canon EF35mm F1.4L IIはこちら　価格25万円
 ⇒旧タイプCanon EF35mm F1.4Lはこちら価格14万円
 ⇒TAMRON SP35mm F1.8はこちら価格6万円
 ⇒SIGMA Art 35mm F1.4はこちら価格8万円

3.標準レンズ
⇒Canon EF50mm F1.8 II はこちら価格1万円
 ⇒Canon EF50mm F1.4 USMはこちら価格3万円
 ⇒Canon EF50mm F1.2L はこちら価格14万円
 ⇒SIGMA Art 50mm F1.4はこちら価格9万円

4.中望遠レンズ
⇒Canon EF85mm F1.8はこちら　価格4万円
 ⇒Canon EF85mm F1.2L II はこちら価格18万円
 ⇒TAMRON AF90mm F2.8はこちら価格3万円
 ⇒Canon EF100mm F2.8Lはこちら価格9万円
 ⇒Canon EF135mm F2Lはこちら価格9万円

5.望遠レンズ
⇒Canon EF200mm F2.8 IIはこちら価格8万円
 ⇒Canon EF200mm F2Lはこちら価格72万円
 ⇒Canon EF300mm F4L はこちら価格14万円
 ⇒Canon EF300mm F2.8L IS II はこちら価格57万円