キャリーシステムの革新と連動性

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以前紹介したPeak designのCaptureの第二弾の新製品として、"Cuff wrist strap
"と"Leash camera strap"が発売された。

Captureの発売当初は、カメラ関係者だけでなく、クラウドファンティング(ネット上で賛同者から資金を集め製品化)による成功品としても話題になったが、今回も約3,000人から2,000万円を集め、商品化された製品だ。
商品の魅力をうまく紹介している商品デモンストレーションPVがかっこよく、わかりやすいので下記に添付します。
新製品デモンストレーションPV

この製品は従来のストラップ機能、キャリースタイルに、一石を投じる革新的な商品である。
Leash Camera Strap(日本未発売)は、従来のストラップ(フルサイズ用)と違って簡単にストラップをカメラ側から取り外せ、しかもストラップ部分は嵩張らず収納できる。取り外した後のクイックロック&リリース部分にハンドストラップ用のCuff wrist strapがそのまま使えるのもポイントが高い。
今までは、ストラップを取り付けたままカメラの三脚用穴にクイックシューを取り付けておけば三脚にそのまま取り付けられることはできたが、三脚に取り付けた後にストラップが邪魔でしょうがない時があった。このスタイルであれば三脚に取り付けた後、ストラップをクイックロック&リリース部分から取り外し撮影ができる。しかも取り外したストラップ部分はポケットに入れられる収納サイズになる。
もう一点は、Captureと連動させれば、ストラップ、腰付け、ハンドストラップ、腰にストラップを取り付けたままカメラを引き上げステディポット的(一脚的)な使い方、三脚に取り付けて使用と連動性が高い。
”連動性”の重要性は最近サッカーでもよく解説されているが、カメラアクセサリーにとっても他製品、他機種、他分野のアクセサリーとの連携というのは使用する立場から考えると、同様のように思える。
それをクリアーにしようとしているのがこの製品から伺える。

しかし、このCaptureシステムを全て揃えた場合、私は一つ考えなければならないことがある。使用している三脚とCaptureのクイックシューがフィットしないことだ。アルカスイス規格のマンフロット三脚等なら連動する。各メーカー独自のクイックシュー規格が採用されているが、三脚メーカーも主要製品のアルカスイス規格の統一規格採用を是非してもらいたい。これから購入検討の方は、そこの部分も考慮に入れた方がいいと思います。

ということで、私は、"Cuff wrist strap"+"Leash camera strap"+Black Widowというスタイルになる。三脚に取り付ける時は、Black Widowのピンを外し、クイックシューを取り付け使用することになる。
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補足として、Capture、Black Widow共単品に関して、一般的なストラップと比較して不満なポイントはカメラを手で持った際に落としたらどうしようということであった。橋の上や塔に登るような場合は、安全のためストラップが欲しくなる。そういう時に、Cuff wrist strapを併用すれば安心である。
また、Cuff wrist strapをピックアップすれば、水中カメラ撮影に効果が高いように思える。Goproや水中撮影できるカメラに取り付け、万が一のために備えられる。
総合的にこのCaptureシリーズをみて、キャリーシステムをスタイリッシュにそして機能的にまとめあげているところが魅了される要素だと思う。

<商品紹介>