口は一つで、耳は二つ


<ハワイ・オガケン作>
この写真はなかなか難しいのではないかと思う。一つにはフレームに二人しか写っていないこと。そして勇気。なかなかカメラを向けづらいはずだ。写真を撮っててこの勇気というのはなかなか難敵だ。ここで撮りたいと思ってもなかなかカメラまで手がとどかないものだ。
製造の本を読んでいる。その中から引用。
”ムダとり”山田日登志著
●長年様々な会社を指導してきてはっきりとわかったことが一つある。上が部下をちゃんと見ていない企業はダメになるということだ。現場を部下に任せきりにすると例外なしに社員全体のモラルが低下する。モラル低下は活力を失わせる。さらに上司は「部下が悪いからだ」と言い、部下は「上司が悪いからだ」と言い訳をする。全員が「他人のせい」にしてしまうのだ。責任転嫁は分業システムの最大の弊害ではないだろうか。●わたしは現場に行くと必ずそこにいる日とに「なんで、こうなるんや」と気軽に声を掛ける。相手は最初のうちは警戒したり、いやいや応えるがそのうち本音を白状するようになる。すると問題がはっきりとみえてくるのだ。自分が聞く耳を持ってさえいれば様々な意見が聞こえてくる。

  • 山田日登志さんは製造現場のコンサルタントして多くの実績がある。一日工場にきてもらって30万円以上という話をきいたことがある。確かに現場のスタッフから適切な応えが返ってくることが多い。通訳がいない時はもっと中国語が分かれば理解できるのにと思う時は本当に多い。現場の言葉の理解は必須に思える。