一枚の写真の重み

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強烈な写真に出会ってしまい、写真関係の仕事に就こうと思った人は多いのではないだろうか。私もその一人である。
最初は沢田教一ドキュメンタリー映画(主演:大沢たかお読売テレビスペシャル)を見たのがきっかけ。テレビの前で本気で涙が溢れてきたのを覚えている。当時大学生であった小生に衝撃を与えた。
”この戦争という悲劇を世界の人にわかってもらうために捨て身なんだ”というところに当時ぐっときてしまったのだ。もちろん報酬がよかったこと等その他にも彼が魅力に感じたところがあったのは重々承知で、感受性の強かった当時はその一点の部分に惹かれてしまった。(下記に彼の写真やエッセーを纏めた本を紹介)
もう一点の写真は、上記の写真の中にあるものだ。(小生の机の上に飾っている)
写真の著作権があるものだからスキャンで取り込んで掲示することはしない。その他の写真は小生のものでコンテストに出したものだ。まあそれはよいとして、その衝撃的な写真は、大石芳野さんの写真でアフガニスタンの徴兵で負傷し、両目、両足、左腕、右手の指を失った30代位の若者の写真だ。こういう写真は基本的に衝撃的で印象に残る。ただ、小生がその当時、小さいことで不平不満を垂れ、苦しいと嘆いていていた自分にガツンときた写真であった。だから写真を切り取り、額に入れて飾っている。この写真が僕にとっては支えとなることがあるのだ。
僕は、一枚の写真の重たさがあると信じているからカメラに没頭するのだろうか。
これからまだまだ経験を積み、後世とは無理でも、息子が大事にしてもらえるような写真を撮りたいと思っている今日このごろである。