角型フィルター購入を間違わないための体験談とプレミニアム角型フィ

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フィルターは、円形のものから角形迄トータルしたら100枚以上は購入しています。
最終的に使用するようになったのが、ガラス板の角型フィルターです。

何がガラス板の角型フィルターがいいのか?

まず円形のフィルターと角型フィルターの大きな違いを説明します。
風景撮影時、空を入れ、また地上の風景を一緒に撮影する場合、空の光量と地上の光量が違う。ハーフフィルター無しでの撮影では作品作りには難しいことが多々あります。

以前私もパソコンでハーフフィルターの効用を調整しようと取り組んだことがあるが意図した風景とならなかった。
その理由は、
?風景側のグラデーションが人工的になります。
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上記写真はフィルター無しで記念写真として撮影したものです。
人に光量を合わせたことで、若干空と富士山の色が明るすぎて調整し、グラデーションをPHOTOSHOPで付けたがどうしても人工的な発色しかできない。

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それがほぼ同時間にハーフフィルターソフトを使用した場合、空の色味、富士山の色味をしっかり表現でき、かつ地上の光量を調整することができることからバランスの取れた写真となります。
風景写真をしっかり撮ろうとなると、ハーフフィルターが必ず欲しくなります。

?光量調整
風景と地面の景色を一緒に撮影するには、光量が全く違うことから撮影時に光量を調整して対応することが最も望ましい。
2.1 太陽を背後にして撮影して場合:
角形フィルターの外枠にいけばいくほど、色味が濃くなるハーフフィルターを使用。
撮影写真にしっかりとした空のグラデーション効果を発揮してくれます。
また、地上の光量を確保することが出来、地上の光量の少ないところをシャッタースピードを遅めることが出来、しっかり景色を引き立たせることが出来ます。
夏の10〜14時などの昼中の光量が強い時は、SOFTではなくHARD0.9ハーフフィルターを使用する。
HARDの方がより一層その効果を発揮します。グラデーションの濃い部分がSOFTよりも広範囲となっています。
最も濃い箇所は、SOFTもHARDも同様になっています。

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SOFT/HARD仕様フィルター写真
中央が薄く、外枠にいくにつれ黒が濃くなります。

2.2 太陽を入れて撮影する場合:
日没等の太陽を入れて撮影する場合には、REVERSEハーフフィルターを使用します。
REVERSEハーフフィルターは、中央の色味が濃く、外枠の色味が薄い仕様になっています。
夕焼け、朝焼けで中央付近に太陽を入れて撮影する場合に重宝されています。
どうしても太陽を入れる場合、地上の風景を入れて撮影する場合にかなり光量が違うため、ハーフフィルターによって調整しながら撮影することが重要となってきます。
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REVERSE仕様フィルター写真
中央が濃く、外枠にいくにつれ黒が薄くなってきます。

2.3減光フィルター
上記二点に合わせて使用することが多いのが、減光フィルターです。
全面が同一の減光仕様となっています。

上記フィルターと重ねて撮影することが多いもので、角形フィルターの固定器には3枚同時に挿入できるようになっているため、容易に重ねることが出来ます。
円形のものもあるが、ガラス製の質の高い角形減光フィルターが一押しです。
上記ハーフフィルターとセットで使用するのが一般的であり、構図を決めた後にホルダーを装着することが出来、素早くセッティング撮影が出来ます。円形のNDフィルターは撮影時に廻して取り付ける、構図合わせと並行して出来ないというデメリットがあります。
その点で円形NDフィルターよりも角形NDフィルターは優位な点です。
構図をしっかり決めてから、またSOFTフィルターを装着後の撮影中にNDフィルターを取り付けようという発想になった時にも、すぐに取り付けられるのが非常に便利です。
KANIから発売されている2種類、ND64は6段絞り、ND1000は10段絞りです。


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上記写真は、SOFTハーフフィルターとND64角型フィルターを合わせて使用したものです。
海、湖、滝を風景(空)と合わせて撮影したい場合には必要となります。

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私は以前からハーフフィルターが好きで、非常に多くのフィルターを購入しています。

購入経緯
?安いセット販売のプラスティックハーフフィルター
透過率の悪さ、色味、色被り、グラデーションの濃淡が不均一でほとんど使わず使わなくなりました。
安物買いの銭失いでした。

?コキンプラスティックハーフフィルター
透過率があまり良くなく納得いかなかった。

?NISIブランド ガラス製ハーフフィルター
透過率はいいのだが、色被りが強く写真に影響する。
滝等の写真を撮ると顕著に出るのだが、色被りが強くPHOTOSHOPでの修正が困難。

また、ガラスが弱い、撥水性が弱い、コーティングが弱いという問題があった。
一揃い+割れたものが一枚あり、セットで購入したため10万円以上はかかりましたが替えることにしました。

?KANIブランド ガラス製ハーフフィルター
KANIの社長が非常にこだわって作られたブランドのガラス製ハーフフィルターKANIフィルターを最終的に購入しました。
KANIの社長はカメラマンで、世の中に良いガラス製のハーフフィルターがないことから、5年の年月をかけ製品化した製品です。

ガラス製ハーフフィルターは全て取り寄せ、透過率、色被り、コーティング力等全て検査を一つずつ行い、満足のいく製品作りを行ったようです。
LEE、H&Y、NISIなど全て検証済みで、現時点では最も透過率が良く、色被りが少ないハーフフィルター、減光フィルターを作りだしたと宣言しています。

確かに使用していて、透過率の良さ、色被りの少なさをつくづく感じています。またホルダーの精度の高さ、手間のかからないホルダーセットとガタの無い設計仕様を実感しました。
特に色被り減少は高い技術が必要のようなのが、この部分は滝の撮影、長時間露光で非常に感じました。

他メーカーは、社長がカメラマンというところはありません。どれだけの思い入れがあるかという面では"KANI"がずば抜けています。
一度お会いして意気投合して、実際に撮影した写真を提供しています。大きな会社でなく宣伝力もないようで人の力を借りたいという想いが強かったため、撮影写真を無償で提供しています。

素材にドイツ製のガラスB270、加工する機器は日本製とこだわったハイエンドなプレミニアム角型フィルターという表現は間違っていないと思います。

表面のコーティングも抜群で、手油などはすっと一般的な布でも拭き取ることが出来ます。
これはコーティングが強く、色剥げにも強いコーティングになっています。NISIは専用の高密度スポンジを使用しなければならず、なかなか油が取れないことから、時間がかかります。撮影時に手間がかかります。

またNISIのものは、レンズ口径箇所が少し当たると線上にコーティングが剥がれてしまうというコーティングの弱さがあります。
その点はKANIが一歩先をいっています。

価格は、中国では"NISI"よりも高値で販売されているが、日本では"NISI”より安く購入することが出来ます。
モデルチェンジが長らくない"LEE"、"H&Y"は透過率、色被りのレベルの低さが顕著のようです。

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H&Y SOFT0.9を試しに購入してみたが、SOFT0.9のグラジュエーション効果が薄いことが確認できた。
KANIフィルターのように徐々に濃さが濃くなっていくという感じでないことが確認された。
ある程度な作りであるために、価格も安くなっている製品と思う。


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左側がNISI SOFT0.9、右側がKANI SOFT0.9
NISIのグラジェーション効果が薄い状況。KANIは適切なグラジェーション効果が確認できます。
KANIは技術面での効果確認はしっかりされていると思います。


一度、カメラ雑誌等で特集記事として透過率、色被り、コーティングの強さ、フィルター落下試験結果などの報告特集を組んでもらえたら状況が分かりやすい思います。

透過率を確認する機械は、数十メートル先に視力検査用の記号が記載されており、小型ビデオカメラの前にフィルターを取り付け、液晶モニターで透過状況を確認します。それでみると一目瞭然です。どこのメーカーのカタログも同じような記載がされていますが実力レベルは異なるようです。


●KANI製品と作例紹介
1.SOFT 0.9
Soft GND 0.9 100X150 縮小.jpg


Soft GND 0.9 Package.jpg


Soft GND 0.9 使用不使用.jpg
同シチュエーションでのフィルターを使用時の写真とフィルター未使用時の写真

Soft5.jpg
SOFT 0.9

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SOFT 0.9+ND64
NDフィルターで長時間露光として人を目立たさなくすることが出来ます。


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50mm f14 1/80sec SOFT使用


2.REVERSE 0.9
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REVERSE 100X150.jpg


REVERSE 1 +Nisi 64.jpg
REVERSE 0.9+ND64


3.ND64
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50mm f8 4秒.jpg
ND64

f21mm f8 5秒.jpg
ND64

Soft1 +NDi 64.jpg
ND64 + SOFT0.9

REVERSE 1 +Nisi 64.jpg
ND64 + REVERSE0.9


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Reverse filter +ND1000 f9 72sec

4.ND1000
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ND1000 100.jpg


21? f8 60秒.jpg
ND1000

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a217 (1 - 1) 50mm f20 25秒 SOFT+ND1000使用.jpg
50mm f20 25秒 SOFT+ND1000使用


5.HARD 0.9
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HARD 0.9 100X150.jpg


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HARD+ND1000 フィルター f8 5sec

6.角形フィルター固定フォルダー
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150*100、100*100mm用固定フォルダー

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holder for 100.jpg
レンズ口径違いのアダプター付き(アダプター:82→77mm、82mm→72mm、82mm→67mm 3アダプター付き)
100mmタイプ(150*100mm、100*100mm用です。
82mmのフィルター径で、82mmまでのレンズ径までに装着可能です。


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アダプターもついており、82、77、72、67mmのレンズ径のものは使えますので撮影時のレンズ交換後も撮影が可能です。
私の場合はZeiss 21mmはレンズ径82mmでそのまま装着でき、Zeiss 50mm f2は67mm径なのでアダプター82mm→67mmをそのまま装着しています。100-400mm f2.8/70-200mm f2.8は77mmなので、撮影機材として持ち運ぶレンズに82mm→77mmを装着しておいて、レンズ交換時にすぐにホルダーを取り付けられるようにしています。ただその場合レンズキャップが異なるのでは82mmのレンズキャップを購入して対応しています。Zeiss 50mmの67mmレンズ径の方はレンズキャップは取り付けずにいます。
ただレンズフードには対応出来ないのでレンズフードを使用しての撮影時には、ステップアップリングは使用せずに使用しています。

その他、Canon 11-24mm、Nikon 14-24mm、Sigma12-24mm、Tamron15-30mmは専用のアダプターが必要になります。アダプター装着後、150mm径のフィルターホルダーを取り付けることが可能です。
170*150、150*150のレンズ専用モデルホルダーも、もうすぐ販売となりそうです。

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150mm x 100mm、100mm x 100mmが6枚入るフィルターケースもあります。
使用すると使いやすいです。
NISIは縦長方向で取り出しますが、KANIは横長方向から取り出すので取り出しやすいです。


サイズは2種類
●100mmフィルターホルダー(82mmレンズ径まで対応):
150mm x 100mm SOFT、REVERSE、HARD
100mm x 100mm ND64、ND1000
170mm x 150mm

●150mmフィルターホルダー(広角レンズの専用タイプ:86mmレンズ径以上のものはアダプターで対応):
170mm x 150mm SOFT、REVERSE、HARD
150mm x 150mm ND64、ND1000


人気カメラブロガー”Wise Camera"でも先日紹介されていました。
KANIフィルター購入レポート記事:
http://camera-beginner.sakura.ne.jp/wp/?p=14747

現在価格は、NISIブランド同機種に比べ、3000〜4000円安くなっています。

100mm square filter   Apr.06 2017.jpg
150*100、100*100の5点セット+フィルターケースは魅力です。
⇒[セット品]KANI カメラフィルター5点セットこちら


●KANI HP: https://www.loca.design/

KANI Premium Filter Promotion Movie
KANI filter プロモーションビデオ

Kani filter review
オーストラリア人 Pete LeongさんのKANI紹介ムービー

⇒【KANI】SOFT GND0.9 150mm*100mmはこちら
⇒【KANI】REVERSE GND0.9 150mm*100mmはこちら
⇒【KANI】ND64 100mm*100mmはこちら
⇒【KANI】ND1000 100mm*100mmはこちら
⇒【KANI】HARD GND0.9 150mm*100mmはこちら
⇒【KANI】フィルターホルダー 100mmはこちら
⇒【KANI】 フィルターホルダー+CPLセット 100mmはこちら
⇒[セット品]KANI カメラフィルター5点セットはこちら
⇒【KANI】Filter Case (100x100mm・150x100mm)はこちら

⇒【KANI】 SOFT GND0.9 170mm*150mmはこちら
⇒【KANI】REVERSE GND0.9 170mm*150mmはこちら
⇒【KANI】HARD 170mmx150mm はこちら
⇒【KANI】ND64 150mm*150mmはこちら
⇒【KANI】ND1000 150mm*150mmはこちら